2009-09-25

川原湯温泉

ダムに沈む温泉『川原湯温泉』に入る前に、紅葉前の吾妻渓谷を4キロ程散策してみた。
予想よりもアップダウンが激しくいい運動になった。

すれ違う人もほとんどいないが、すれ違い様に行く手の状況や労いを込めて声を掛け合う、こんな光景が素晴らしい。
しかし、歩いた遊歩道や美しい渓谷の一部がダム底に沈むとなるとなんか悲しい気もする。
そんなところをハイキングしたのは貴重な体験だ。

そして、一汗かいたあとの温泉、最高だ。
川原湯温泉には3つの共同浴場があるが、今回は『聖天様露天風呂』に2時間程ゆっくり入ってきた。
高台の林の中にあり、大自然を満喫できる穴場の混浴風呂だ。
地元の方が入れ替わり立ち替わり5人入ってきたので、ダムのことをサラッと聞いてみた。
大半がここまで進行してしまったのだから、完成させるべきだとのこと。
まさにテレビ放映されている気持ちそのものだ。
しかし、生活補償さえしっかりしてもらえれば、ダム建設はどちらでもいいという本音をもらした人もいた。

サラッと聞いたつもりが、逆上せる程の熱弁だった。

前原大臣もこういった地元民と裸の語りをしてもらいたいものだ。
身体が芯まで温まり、地元民の真の声が聞けて、いい夏休みとなった。